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希望通り

小学3年生の娘が、フラワーアーティストになる夢を抱き始めたので、母親として、しっかり娘の夢に寄り添おうと、私自身も生け花スクールに通いながら、師範取得を目指し始めました。フラワーアーティストは、草花を扱う基礎も必要ですが、作品作りの面では、アーティストや芸術家として、ヒラメキやアイディアが重要との事を聞きつけたので、そのような感性を磨くためには、ダンスなどの身体的な刺激と、絵画教室などで造形や色彩美を学ぶ事も、良い感性を育てるのではないかと、さっそくダンス期教室と絵画教室のパンフレットを取り寄せました。
フラワーアーティストになるには、多彩な才能が必要とされる職業なのだと娘には説明し、ダンス、絵画、水泳、書道に至るまで、習い事を日々、フラワーアーティストとしての修行の場をして、学問やスポーツに励むよう家族会議を行いました。そんなある日、娘から、急に、夢の方向性に変化が出てきたと言うのです。近頃、フラワーアーティストではなく、歌手になる事に興味が沸いてきたというのです。フラワーアーティストから歌手への華麗なる、娘の夢が転進したという告白を受け、あまりにも娘の夢にのめり込み過ぎていた自分自身の滑稽な姿に恥ずかしながら、その時気付きました。
母子家庭であるという事から、娘には不憫案思いはさせたくない一心で、娘の将来の夢を叶えようと、様々な挑戦に取り組んできましたが、私がここまで関与しなくとも、本来は、娘が自分自身で自分の夢を実現できるような大人に成長させなければならないはずでした。
シングルマザーである事が理由で、娘が夢を諦めてしまわないようにと、貯金を切り崩し、習い事をさせていましたが、そのような無謀な取り組みは、全て止めて、我が家の経済状況を全て娘に話し、無謀なとり組を試みていた母の姿を詫びました。経済が許す範囲であれば、自由にどんな事でも、そんな習い事をしても良いと娘に告げると、娘は、このままママが生け花教室に通ってくれれば、自分は習い事をしなくても良いと言い出すのです。
なぜなら、生け花教室に通う私の姿が、嬉しそうに見えるのが、子供として喜ばしいと言うのです。私は、娘の希望通り、生け花教室に通い続け、娘が、高校入学を果たすと共に、フリーランスのフラワーアーティストとして、独立して職を手にする事が出来るようになりました。
娘は、私がフラワーアーティストとして働いている姿に、満足するようにうなずき、ママにぴったりだと言うのです。
なんだか娘に仕組まれて、私の為にフラワーアーティストとして生きるためのレールを引いてくれたのではないかと、思ってしまう今日であります。
元旦那との結婚&離婚は、人生の汚点だと私自身思い続けてきましたが、娘と出逢えたことで全ての帳消しです。
家族を思いやる気持ちをもち、自分の意見をきちんと相手に伝えることのできる、こんな素敵な娘に出逢わせてくれた元旦那に、離婚後はじめて感謝したい気持ちでいっぱいになりました。

2019/08/30

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